小説家専用エディタツールであるNolaの使い方は? 無料版の機能を使い倒す!

NOLAという小説家専用エディタツールがあります。
まだリリースから2年が経過した若いWEBサービスですが、SNS等の反応から徐々に利用している方が増えているサービスだと感じています。
小説執筆自体はエディタでも事足りますが、小説作成の為の設定資料等が必要になるので統合的にまとめられるソフトやサービスが欲しいですよね。
小説執筆の支援ソフトの一つで、WEBサービスとしてNOLAが個人的にはおススメです。
この記事を見ている方は、Nolaの存在を知った人やNOLAを使い始めた方だと思います。
有料版と無料版がありますが、無料版でも小説作成に十分使えます。
本記事では、NOLAの使い方や機能について記述しています。
- 小説作成用WEBサービスのNOLAにある機能
- 小説作成用WEBサービスのNOLAの使い方
本記事では無料版のみの記述になります
NOLAについている小説作成用の機能と使い方は?
小説家専用エディタツールと銘打っているNolaで実装できる機能は次の内容です。
- 小説一元管理
- テーマ
- プロット
- 執筆
- 登場人物
- 世界観
Nolaは単体で小説執筆の統合ツールとして申し分ない機能を備えています。
Nola単体で小説執筆に十分なので複数のファイルやフォルダ管理が不要
ノラの小説執筆ツールとしての使い方を考える上でも、基本的にできる事を押さえておきます。
NOLAについている小説作成用の機能は? 小説一括管理
NolaにログインするとTOPページに、自分が作成している小説一覧が表示されます。

テキストエディタやワードで小説執筆をして、ローカルにファイルを保存している時の欠点の一つに小説が行方不明になるという事があります。
ジャンルや目的別に小説をキレイに分けたつもりなのに、後になるとどこに入れたか分からなくなってしまいます。
一覧で表示され、表紙画像の設定をできるので小説が増えても視覚的に判別しやすくできます。
小説が行方不明になった経験がある方は、大きなメリットです
NOLAについている小説作成用の機能は? テーマ
小説執筆用のWEBサービスのNolaにはテーマという機能が存在しています。
- 小説全体の目的を明示的に定められる
- 想定している読者を執筆前に明確にできる
ちょっと分かり難いですが、小説の狙いや届ける読者(ターゲット)を設定する機能です。
「小説全体の目的」と「想定している読者」を明確にしておくことで、小説のポイントを絞ってプロットや本文作成ができます。
この項目で設定できるのは次の項目です。
- 作品のテーマ
- 作品の終着点
- 作品のターゲット層 ① 年齢層・性別
- 作品のターゲット層 ② 趣味・嗜好
- 作品のターゲット層 ③ その人が他に読みそうな小説
最後まで決めずに始める作成小説連載だと、終着点は一旦無視がオススメ
Nolaの小説を書く際の、テーマ機能を使いやすく使う為のポイントは次の点です。
- 設定時のポイント
Nolaのテーマ機能の使い方! 設定時のポイント
特にコンテストに出すような作品では、テーマをしっかりと設定するが大切です。
「作品の終着点」では作品としての終着点だけでなく、章毎での目的も決めておくと目的に沿ったプロットを作りやすくなります。
「ターゲット層 」では年齢や嗜好から、どういった部分に興味が引かれる読者になるかを明確に書き出しておくのがポイントです。
NOLAについている小説作成用の機能は? プロット
小説の作成で本文前に流れを考える為に、作成するプロット機能です。
- 起承転結の形式になっていて、一本の小説を意識しやすい
純文学に限らず一般文芸やライトノベルでもプロットを作成しています。
おもしろいアイデアや起承転結といった事を考えるには、プロット段階で考えるのが一番やりやすいです。
プロット画面は起承転結の形式になっていて、一本の小説を作るという事を意識されています。
プロット画面で試行錯誤する事で、読者に小説全体が冗長にならないように考える事がしやすくなります。
Nolaの小説を書く際の、プロット人物機能を使いやすく使う為のポイントは次の点です。
- 起承転結での枠で構成できるようになっている
- ブロック単位で入れ替えが可能
- CSV形式でエクスポート可能
Nolaのプロット機能の使い方! 起承転結で構成
ノラのプロット機能では、小説の一般的な構成の起承転結でプロットができるようになっています。
有料版では章構成等、より作品形式に合わせる事ができるようになります
※無料版では起承転結のみ
プロット項目最初の画像のように、プロット画面の上部が起承転結となっているので、入れ子構造はできません。
大きな起承転結の「起」の中に小さな起承転結を作る事
起承転結ではなく章構成で5章以上にしたい場合には困ってしまいます。
その場合には、起の列だけを利用して繋げていくという形で対応できます。
4章以下の場合は起承転結を疑似的にそれぞれの章に割り振れます
Nolaのプロット機能の使い方! ブロック単位で入れ替えが可能
ノラではブロックのような括りを一つにしてプロットを組み上げています。
順番を入れ替える際にはブロック単位で入れ替える事ができるのは楽です。
テキストファイルでプロットを書いていると、この塊の把握がしにくいです
一つのブロックに書き込み過ぎると、入れ替えをする際に修正が必要になったりして手間になります。
後で入れ替えをしやすいように、一つのブロックを小さくするのがポイント
Nolaのプロット機能の使い方! CSV形式でエクスポート可能
Nolaのプロット画面では右上の「ダウンロード」ボタンから、CSV形式でのダウンロードが可能となっています。
カンマ項目で項目を区切っているテキストファイル形式の一つ
エクセルを利用する事で見やすく表示する事が可能になる
プロットのバックアップとしても利用できます。
また、編集者がついたり他者の意見を仰ぐ際にNolaからダウンロードしたCSVファイルを送る事で、遠方でもしっかりとした打合せをする事ができます。
NOLAについている小説作成用の機能は? 執筆
Nolaの執筆機能では左側に各小説のファイル単位の一覧表示があります。
右側が一覧で選択したファイルの編集画面になります。
- 小説の話単位の順番の入れ替えが容易
- 行間の見やすさは固定
- 操作性はテキストエディタの方が上
- テキストなので、装飾不可
編集画面の一覧画面は右上の「編集」ボタンを押すことで、順番を簡単に入れ替えられます。
後で追加のエピソードを間に差し込みたくなった場合にも簡単に対応できます。
執筆した小説の見やすさは個人で変わります。
WEB小説が見慣れているせいもありますが、個人的には見やすい行間だと感じています。
Nolaの行間のサイズを編集する事はできません
執筆をする上では十分なレベルで備わっています。
しかし、テキスト専用のソフトに比べるとNolaの細かい操作は低いです。
推敲で置換が必要になった場合等では、一時的にサクラエディタやTeraPad(テラパッド)等のエディタソフトを使った方が操作しやすいです。
また、ノラの編集はあくまでテキストベースなので、装飾を付ける事はできません。
小説本文に装飾をしたい場合には、執筆だけWordのようなワープロソフトを利用するのがオススメです。
Nolaの小説を書く際の、執筆機能を使いやすく使う為のポイントは次の点です。
- 執筆の保存の注意
- 長編やコンテスト作品の一ファイルは短く
- 章タイトルの付け方
Nolaの執筆機能の使い方! 執筆の保存の注意
ノラで執筆をする際に注意が必要なのは、保存方法です。
編集画面の下部にある「保存する」ボタンをクリックする必要があります。
サクラエディタやTeraPad(テラパッド)のようなテキストエディタを使っている方だと「Ctr + S」のショートカットキーで保存が癖になっている場合もあります
しかし、NolaはWEBサービスの為テキスト保存ではなくてHTML保存になってしまうので注意が必要です
Evernoteのような自動保存がないので、うっかりタブを閉じてしまったり、ブラウザ終了をしてしまうと未保存部分のデータは飛びます。
細かく「保存する」ボタンを押すことを心掛けるのが吉です。

Nolaの執筆機能の使い方! 長編やコンテスト作品の一ファイルは短く
ノラを利用する際だけでなく、他のテキストエディタを利用する際にも言える事ですがあまり一つのファイルを大きくしすぎない事です。
目安として一つのシーンで一つのファイルくらいで分けるのがベター
WEBの小説投稿サイトでの公開でない場合には、まとまった形で応募や提出をします。
ですので、内部的に細かく分けるのはあまり意味が無いように思います。
個人的に長編を書いていたときに感じたことなのですが、何度も推敲をしていると修正しようと思っていた箇所が分からなくなるという問題が生じました。
シーン毎に細かく割ったファイル作成をすると、後々で手を入れるときに楽になります
Nolaの執筆機能の使い方! 章タイトルの付け方
小説本文の一つのファイルを細かく分けると、悩むのが章タイトルになります。

僕が個人的に行っている対処法は、項目の最初に表示した画像の赤枠の様にする事です。
空ファイルを作成して、小説の章タイトルだけを記述するやり方がオススメです。
NOLAについている小説作成用の機能は? 登場人物
Nolaにある登場人物機能ではキャラ設定を行う事が出来ます。
- 一覧にあるキャラリストで画像が出るので分かりやすい
- プレビューで数値的なプロフと詳細プロフが区切ってあり見やすい
- 詳細プロフで区分が多いので、表に出さない事も決めておくことでキャラがぶれにくくなる
編集機能と同じように左側がキャラの選択画面で右側がプレビュー表示になります。
編集は画面の右下にある「編集」ボタンから編集画面に遷移します。
テキストエディタでキャラ設定をしていた経験があるとかなり見やすく感じます!
キャラ設定では次の項目があります。
- 名前
- 別名・あだ名
- 役職
- 性別
- 年齢
- 誕生日
- 血液型
- 身長
- 体重
- 性格
- 個性
- 特技
- 能力・スキル
- 見た目
- 生い立ち
- 背景
- その他
項目数が多いので、徐々に追記していくのがオススメ
有料版では項目のカスタマイズが可能です
ノラの小説を書く際の、登場人物機能を使いやすく使う為のポイントは次の点です。
- アイコン画像を設定する
Nolaの登場人物の使い方! アイコン画像を設定する
長編やシリーズを作成しようとすると自ずと数多くのキャラクターが登場することになります。
数が増えてくると、メインキャラクター以外は結構誰だか忘れやすくなります。
パット思い出しやすくする為に、キャラクターの画像を設定しておく事です。
キャラクター画像はデフォルトから選択できる
NOLAについている小説作成用の機能は? 世界観
Nolaの世界観機能ではキャラ以外の様々な設定を記述します。
- キャラ以外の項目を収納する
- 規定項目では合わない事が多いので、「その他」を多用する
キャラクター以外にも様々な設定が必要になる事は少なくありません。
シリーズや長編小説になると、日ごとに増えていく事になります。
対処法を少し考えて、設定するアイテム数が多くなっても対応できるように知っておきましょう。
世界観機能では次の項目を設定できます。
- 名前
- 時代
- 法律
- 政治
- 軍事
- 宗教
- 言語
- その他
有料版では項目のカスタマイズが可能です
Nolaの小説を書く際の、世界観機能を使いやすく使う為のポイントは次の点です。
- 設定の分類の仕方
- 「その他」項目の使い方
- アイコン画像を設定する
Nolaの世界観の使い方! 設定の分類の仕方
小説の設定では色々なアイテムを考えます。
武器や職業、お店……etc
多くなってくるとタグ等で区分をしたいですが、無料版では行う事ができません。
有料版ではフォルダ管理機能が使えます
関連が一目で分かるような対策に【武器】といったような文字を名称の先頭につけます。
先頭についていると分類を一目で把握できるので、必要な設定を探す時に楽になります。
Nolaの世界観の使い方! 「その他」項目の使い方
デフォルトの項目では、背景設定を重視した項目が多いです。
設定したい内容によっては上手く当てはまらず、「その他」に多く記述する事も少なくありません。
無料版で上手く使うには、「その他」項目の内部で記号を使って区分けをするのがオススメです。
例えば「■」や「-」を1行に伸ばして区切りとして使う事です。
Nolaの世界観の使い方! アイコン画像を設定する
ノラの登場人物機能と同様に、世界観機能でもアイコン画像を設定できます。
デフォルト画像にはキャラ用の画像ばかりなので、背景設定としては選びにくいのが多いです。
その為に、アイコン画像を設定するには自分で作成するか、他の無料画像サイトを利用することになります。
次の記事に無料画像サイトを少し記述しています。
小説家専用エディタツールであるNOLAの使い方 まとめ
NOLAの使い方や機能について記述しました。
小説家専用エディタツールであるように、エディタだけで書くよりも小説に必要な情報を一元的にまとめられる統合ツールとなっています。
Nolaについている機能は次となっています。
- 小説一元管理
- テーマ
- プロット
- 執筆
- 登場人物
- 世界観
より便利に使いやすくするにはノラの有料版を利用を検討することになります。
しかし、Nolaの無料版でも使い方を工夫することで小説の作成や執筆をするのに十分使いやすくなります。
他の執筆の為のソフトはこちらも参考にしてください。
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