小説家になりたいって?だったら勉強よりも取りあえず一作書こう!

小説家になろうとした時に考える事はどう小説を書いたらいいのかを調べようとしますよね。
僕も小説を書く事に興味を持った際にノウハウ本を何冊か手に取りました。
どんな種類のノウハウ本を読んでも難しいながら、この考え方で書けば面白い本が書けると感じるようになるのではなるのではないでしょうか?
僕も読書後そう思ってペンを手に取って書き始めたのですが……書いてる途中で挫折しました。
現在は、ノウハウ本を読むよりも小説を一本書く方が大切だと思うようになっています。
なぜ小説を一本書く事が重要だと思うのかを記していきます。
※この記事で言う小説家は商業小説家ではなく、広義での小説家(小説を書いている人)になります。
小説を一本書く重要性
はじめで書きましたが、小説においては本を読むというよりも一本書くという事からスタートする方が大切だと思っています。
本を読むというのは知らない事の手順や技術を知る事になります。
でも文章を書く事は元から知ってますし、小説がどういう物かという事も読んでいて小説家になりたくなったので元から知っています。
なので、殆どの人は小説家になるにあたって最初に本を読む必要はありません。
これが伝統工芸のような特殊な技術が必要になる場合には、本でまず製作過程等を学ぶべきだと思います。
文章の書き方というは分かっているので、まずは小説を書きましょう。
どんな小説でも一本書けば、なにかしらの悩みが出てきます。
その時に自分の悩みと合う本を取っていけば前に進んでいけます。
逆に本ばかり読んでいて一作も書いていないと僕のようにいざ書いてみて挫折…、なんていう小説家人生を送ってしまう事になりかねません。
ノウハウ本には読めばスラスラ小説が書けるようになる魔力が詰まっています。
小説を一本書く事で自分の悩みを知ろう!
短編VS長編!どっちのが楽?
一本書いた方がいいのは分かったけれど、小説と言っても短編や長編という長さの区分があるので、どれを選べばいいのか悩みますよね。
まずは長さの区分を紹介します。
人によって違いがありますが、僕が見てきた中での感覚値での区分は次のようになります。
- 長編:10万文字以上(原稿用紙換算250枚以上)
- 中編:4万文字~10万文字(原稿用紙換算100枚~250枚)
- 短編:8千文字~4万文字(原稿用紙換算20枚~100枚)
- SS:8文字未満(原稿用紙換算20枚未満)
※SSはショートショートの略称です
短編の方が限られた文字数で書かないといけないから難しいという言葉を聞きます。
僕からすると逆で長編の方が難しいと思います。
ですので、まず一作を書くのならば短編くらいのイメージで書くといいです。
この程度の長さって長編小説のワンシーンくらいの量になるので書くのも楽です。
バリバリ長編書いている人からすると面白くする為に深みを出そうとしても出せない!ってなるかもしれません。
しかし、僕のような慣れてない人からすると短編は気負わずにかける量になります。
短編は気負わずに書けるので完成させる事も長編に比べれれば気楽に書ける為、書きあがった後の推敲もじっくりとできます。
テーマに困るようならエブリスタの「妄想コンテスト」への応募を目指してみてはいかがでしょうか?
僕も応募していますが、ここなら8000文字以内というSSでの規定ですので気楽に作れます。
妄想コンテストに投稿した作品については次の記事を参考にして下さい。
長編だと色々と考えることも増えますので、まず一本という事を考えた場合には経験上短編やSSを考えるのがオススメです。
僕も今は短編で一本の形を積み重な値る形にしようと思っています。
気負わずに書けるので、短編やSSレベルの小説を書くのがオススメ!
長編目指すって言ってなかった?
……この疑問を持った人は、次の過去記事を読んだ人ですね。
そうですね、7月の途中まで目指して長編書いていました。
月次でも書きますが、結果的に書けませんでした。
正確に言うと文字数だけで言うなら恐らく可能だったと思うのですが、月半ばで必要な文章を書いているよりも文字数を増やす為に書いている部分が多くなってるように感じるようになり今長編を書いている事に疑問が出てきました。
これこのまま作っていいの?っていう疑問です。
下手とかならまだしも、文字数増やす為という意識があるのは作品と向き合って無いように思えてきました。
ですので、一旦初心に戻る為にも短編の作成をする事にしました。
楽しんで書けることが第一
小説を書く事に慣れないうちは短編やSSが一番適していると思います。
それは楽しんで書けるという事です。
長編を一本書いていて感じたのが、SSよりも考える事が多くて大変だという事です。
結局、面白い小説を書くには楽しい気持ちが出てないといくら書いても無理だろうと思っています。
短編は文字数が少ないので、どこに面白くなる工夫やポイントを置くかを考えたりするのも限定的になります。
逆に先に出した妄想コンテストへの応募作品ですが、これは楽しみながら書けていました。
細かい部分は前記事を参照していただきたいですが、書いている本人が楽しみ感じたのが短編やSSレベルなのでこのレベルをオススメしています。
短編やSSは短い為できる事が限定的になる制約が慣れない間はメリット!
長編も分解すれば短編の集まり
もしかしたら存在するかもしれませんが、章で区切られていない出版されている小説を僕は知りません。
僕が読んだ小説は3章以上の章に分けています。
一つの章の分量は短編やSSの分量に当たります。
つまり、いくつかの短編がまとまってストーリーを作っている形になります。
僕のように長編を書きたいという人でも短編で力を鍛えるというのは有用な事です。
厳密にいうと長編は章単位での仕込み等、ただ短編を繋げる以外にも必要な力があると思います。
でも、小さい所ができていなければ面白くはないのではないかと思います。
最初は連作短編形式の作品を参考にした方が、基本一つ一つで完結しているので分かりやすいと思っています。
僕が好きな連作短編形式のラノベは次の本です。
もし思い当たる連作短編の本がなければ、次の内の一冊を参考にして下さい。
連作短編ではなく長編の場合はただ短編をつなぎ合わせる以外にも考える事はありますが、短編で上手くまとめる技術は一章単位でまとめる事に役立つと考えています。
「長編を書くのが大変だと感じる段階」と「長編を普通に書ける段階」の二つの状況では短編へ感じる感覚が変わります。
僕の場合は「長編を書くのが大変だと感じる段階」にあるので短編なら気楽に書けそうと感じていると思います。
人から言う話を聞く場合でもこの段階に遭ったアドバイスかを考えて聞かないと、長編の方が簡単なのかと勘違いして突っ走るかもしれないので注意をして下さい。
長編も分解すれば短編やSSの集まりになるので、短編の練習は大切!
面白く書く事を思い返させた本
先月ブックオフでたまたま手に取った本が面白く事の大切さを思い返させてくれました。
「お・り・が・み」から続く精霊サーガを書いている林先生が出しているライトノベルの本だったので目に付きました。
丁度このまま長編を書いていったとして、上手くなっていくのか疑問に思っていたというのもあります。
合間に少しづつ読んでるのでまだ読み終わっていませんが、小説を書くという事を大分気楽に考えられるようになりました。
先に書いた長編で苦しいくらいなら短編を書こうと思うようになったのも、この本を読んだからです。
先に読んだ冲方さんの本とは真逆の考え方をしているので、小説に対する違う考え方を吸収できて良かったと思います。
この本の難点は精霊サーガの本で本文とあとがきの両方でコメディ色が出まくってせいで、たまに出る著者コメントの真面目さに違和感しかない事です。
まとめ
小説家を目指そうとして何か勉強をしようとしているようでしたら、それよりもまず一本書く方が大切だと紹介しました。
長編よりも短編をオススメしているのも、僕自身が長編を書くのが大変だと感じていて長編も分解すれば短編という章が重なってできているので最初の一冊は短編又はSSを目指して書く事をオススメしています。
もしかしたら、人によっては長編のが書きやすい人がいるかもしれませんのでそういう人はいきなり長編を目指していただいて良いと思います。
重要なのは今の自分にとって楽しさをもって書けるのはどの区分なのかという事です。
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