小説を書く際の型はどんなのがあるの?必要なの?

小説を書く時に気になるのが、どのように書いていいのかという事です。
一般的によく言われるのが創作なんだから好きに書けばいいと言われます。
実際そうだと思うのですが書きなれていなかったり今から書き始めようとすると困ってしまいますよね。
書くのに困っている方への参考に小説の型の紹介をします。
小説を書く際の型って何がある?
小説を書く際の型は「起承転結」と「序破急」の二つがあります。
単純に一度型にはめれば大丈夫という事ではなくて、起承転結の起の中にも更に起承転結がありとマトリョーシカのように連なっています。
この二つをどういうものか少し見てみましょう。
起承転結
国語の授業でも出てくるので知っている人も多いと思います。
ちなみに僕は言葉としては大人になっても覚えていますが、授業を真剣に聞いてなかったのでブログを書き始めたぐらいで見直しました…。
- 起:物語の始まり、背景紹介
- 承:物語が動く。転や結の為の仕込み
- 転:事件やイベントが発生し困難な状態に陥る
- 結:物語の解決。次への展開やエピローグ
起承転結のそれぞれの意味を、ライトノベルを書こうとした場合にしました。
もう少し具体的に僕が書いた作品の「駆け出し冒険者のコボルト討伐」で置き換えてみます。
起:主人公の紹介
承:クエストを受ける
転:討伐で危機に陥る
結:ギルド受付員に助けられる。エピローグ
カクヨムに公開しているので興味がある人は参考で読んでもらえると、僕は喜びます。
文字の割合としては後ろに行くほど多くて、結が一番多いです。
起は一瞬で終わってるので、あくまで参考のイメージとしてもらえればと思います。
序破急
序破急は聞いた事が無い人もいるのではないでしょうか。
僕も聞いた事が無く起承転結を調べている時に知る事ができました。
起承転結との大きな違いは次のように3章構成になっていることです。
起承転結の起と序破急の序は同質のもので、承転結と破急の区分が異なります。
- 序:物語の始まり、背景紹介
- 破:物語が動きだし、クライマックスに向けて勢いを増していく。
- 急:クライマックスで山場を迎え、エピローグに続く
これを起承転結と同様に「駆け出し冒険者のコボルト討伐」で置き換えてみます。
序:主人公の紹介と依頼受諾
破:討伐に向かい、危機に陥る
急:ギルド受付員に助けられる。エピローグ
僕の感覚だと上記のようになりますが、正確には序に依頼受諾は入らないと思います。
なので書いた作品が型にハマっていないという事かなと思っています。
型として見ていると序破急の方が勢いを重視しているのでライトノベルとしては序破急の方が合っていると感じています。
小説を書くのに型って必要なの?
先の項目で小説等で用いられる型というのを紹介しました。
その型を知った時に気になるのが、実際に小説を書く際にこの型に従わないといけないのか?と疑問に思いませんか?
僕の現時点での認識なのですが、意識をすべきですが無理に型にはめ込む必要はないと思っています。
僕が小説を書きたいのは楽しい物語とか感動させるような物語を書きたいからです
それを達成できるのならば型に拘る意味はないと考えています。
あくまで型というのは補助だと思っています。
小説を書きにくくなるなら意識をしなくていい
僕が実際に型にしっかりと従おうとすると書きにくくなってしまうタイプです。
型に従って書かないといけないという人もいます。
でも書けなくなるくらいなら従う必要はないです。
小説をまず書かなければ何も始まらないですから。
文学作品ではなくてライトノベルというのもありますが、気楽に書くことのが大切だと思います。
型は頭の片隅に意識するくらいでいいと思います。
物語の読みやすさや引き込まれるのは型に由来であると思っていない
僕自身考え続けていますが、
物語の読みやすさや引き込まれるかどうかというのは大賞等の審査員の人もまず気にしているポイントです。
これらの要因の大部分を型が担っているというのであれば話が逆転して、僕も型が第一だ!!と言います。
現在においては型が物語の「読みやすさ」や「引き込まれる」という部分の大部分を担っていると思っていないので、そんなに意識しなくていいと考えています。
書き上げた後ほど型が有効だと思う
最近考えているのが、書き上げた後の方が型は大事なのではないかということです。
書き上げているので型のせいで手が止まるという事もありませんし、時間を置いてみることで面白いかどうかという事も自分で感じてきます。
その面白くないという部分を考える際に型にはまっているかどうかで修正の補助にすればいいです。
いざ面白くないと感じた部分で何を直せば…というのは悩みますよね。
その際の要因を見つける一つとして有効だと考えています。
例えば「駆け出し冒険者のコボルト討伐」は2万程度の文字数ですが、起が極端に短いのが起承転結を考えた際に思いました。
僕は物語を考えた本人なので入り込めますが、極端に短いという事は他の人には分かり難い事や説明不足が多くあるのだろうと疑念が浮かびました。
この事から見直しにおいてあてはめてみると感じなかったものが見えてくると考えています。
型に則ってない物語は面白いのか?
型というので気になるのが無視したら面白くなくなるのか?ということです。
僕はそんな事は無いと思っています。
だからこそ書く際にそんなに気にしなくて良いと言ってるんですけどね。
僕が好きな4コマ漫画にWorking!!があります。
4コマなので一つの項目として起承転結でコマ割りをしているはずですよね。
でも僕は4コマとしての起承転結はあんまりしてないと感じています。
そんな除隊でも人気としてはアニメ化を3期まで行っていますので、面白いと思っている人が僕以外にもたくさんいるということになります。
僕自身があまり4コマを読まないのですが他にもそういう作品でアニメ化までいっているのは少なくないのではないでしょうか。
このことから型は順守しないと面白い物語にならないとは思っていません。
型は議論やブラッシュアップの為に生まれた?
本のあとがきやネットでちらちらと人の書き方を見ていて、書く際に型を意識している人はそんなにいないと感じています。
その一方で型に則ってないとかありえないという言葉もありますが、こういう言葉を言っている人はしっかりと小説を書いている人でない場合が多いような気がします。
評論とか講師とかそういう人です。
重要視しているのが小説を書いていない人だという事を考えると、成り立ちが書く為ではなくて議論してブラッシュアップするために作られたのではないかなと感じます。
個々人が感覚のままで言っていると議論していると収集がつかないですよね。
特に創作系は個々人で感じ方も違いますし…。
編集と話し合う事や作品を多くの人に受け入れられるという事を考えた際の一つの基準として考えられたのが「起承転結」や「序破急」ではないでしょうか。
洋紅色が考えている型の意義
色々と言ってきましたが、小説を書く際に型をどう考えるかというのをまとめると次のようになります。
- 小説を書く際には気にする必要はない。
- 見直しをする際に面白くないポイントを型で検証する。
- 型に則っているから面白くなるわけではない。
- 人と検証や議論する際には有効
あくまで僕が感じている事ですが、型という事で悩んでいる場合には参考にしてもらえればと思います。
まとめ
型として「起承転結」と「序破急」の二つがあり、参考として僕の作品を型にあてはめた例も紹介をしました。
また、型という事をどういう風に考えているのかどう使うのがいいのかというのも紹介をさせて頂きました。
参考にして肩ひじ張らずに書けるようなると、この記事を書いたかいがあります。
自分が書いている内で思った事なので一般的ではないかもしれません。
参考にする場合にはこの点をご了承下さいね。
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