小説を書きたいと思った根本と一度挫折した理由

小説を読んでいると自分でも物語を書いてみたいと思って小説家の道を志す事を考えます。
例に漏れずに僕もその一人で昔に志しましたが、挫折しました。
小説家を挫折した時は高校生でしたが、再起は33歳という一般社会では中堅どころを担ういい年齢で思い立ちました。
僕は色々向き合って挫折したのではなく、あっさり折れています。
以前小説家を目指したけれど挫折し燻っている方が「こんな簡単に折れた奴でも再起できるのなら俺も!」と思って再度立ち上がっていただけると嬉しいです。
次の2点をこの記事では綴っています。
- 30歳を超えている今、当初の思いを振り返って小説家を目指すのにどんな根本があったのか?
- なぜ高校生というまだ先があるような状態で挫折してしまったのか?
小説家になりたい理由は?
小説家なりたいという気持ちは中学生の頃に自然と思うようになりました。
小説家になりたいと思った当時は読んでいたらなんとなく小説家になりたいと思うようになったと思っていました。
しかし、33歳の今思い返してみると単純にそれだけではなかったと思っています。
よくテレビ等で取り上げられる著名人のように強烈的な出会いがあったり、強いキッカケがあって思うようになっという事はありません。
僕の家族は典型的なサラリーマンですので、小学生では大学を卒業したら会社勤めかなと漠然と思っていたのを今でも覚えています。
そんな環境で僕が小説家になりたいと自然と思ったのは子供のころからの日常の過ごし方が影響しています。
生活は本とゲーム
幼少の頃から良く触れていたのが本とゲームでした。
自分で字が読めない頃は毎日寝る前に絵本の読み聞かせを親にしてもらっていた事が、小さい頃から本を読むようになった根源だと思っています。
僕は一人っ子で鍵っ子だったので、家に帰っても一人の時も少なくはありません。
僕が寂しがらない為に、親は本やゲームをある程度買ってくれました。
それもあって学校から帰ったら本を読むかゲームをしていました。
本やゲームで泣いたり感動した経験
ゲームは主にRPGやSRPGと言ったストーリー色が強いジャンルをプレイしていたので、小説同様に物語を体験する一つの手段の意味合いが強いです。
本やゲームで物語を体験する中で、泣いたり感動する経験をしているのが僕が小説家を目指し根本になっていると思います。
物語に触れている内に僕自身が小説等によって心に影響を受け、泣いたり楽しんだりして空想にもふけるようになりました。
時には小説が辛い時の支えにもなってくれました。
中には感情移入する事をバカにする人もいますが、僕は何歳になっても恥ずかしい事ではないと思います。
感情移入して触れられる事は何歳になっても無くしたくないです。
中学時代に不登校
当時は不登校だと思ってなかったのですが、一ヶ月くらい学校行ってなかったので普通に不登校だったというのに後から気づきました(笑
楽しい話ではないので詳細は割愛します。
そんな状況の時に心の支えになってくれたのは小説やゲームの物語でした。
現実とは異なる世界で冒険する話ではその世界に浸って違う自分になれました。
中学高校が舞台で部活等に打ち込む青春では仲間と切磋琢磨しあう環境に憧れました。
青春時代に悩む(非恋愛)話では自分以外でも悩んでいる人はいて、それでも生き抜こうとあがいたり、成長していく話に勇気を貰っていました。
当時は特に思っていませんでしたが、この部分が大きく考えとして変わってきた時だなと思い返してみて思いました。
自分みたいな人の助けになるような本が自分でも書きたいと思ったと感じていたと今になって気づきました。
社会人になった後、アニメに共感
アニメでしか見たことありませんが「妹さえいればいい。」という作品(原作ラノベ)に可児那由多というライトノベル作家が出てきます。
彼女は学校のイジメで引きこもりになってある本に助けられています。
それが作家になる動機になったかどうかはアニメでは描かれてないですが、とても共感できる部分でした。
彼女のようにその一冊で救われたという事はなかったですが、そういう気持ちはとてもよく分かります。
出版時に「妹さえいればいい。」の存在は知っていましたがタイトルでスルーし、アニメも一話の開始30秒で見るのやめようとしましたが(見たことある人なら分かるハズ)耐えて全て見てよかったと今は思っています。
不登校という良くない出来事ですが、自分には良い影響与えた事でもあります。
……不登校になった事には一切感謝してません。
一度小説家を挫折した理由
後から考えると不登校やそれまでの物語に触れた体験から小説家を志したわけですが、高校時代に簡単に挫折しています。
理由を一言でいうとコンテストへの応募作を仕上げられなかったというのが挫折の理由です。
サラリーマン家庭ではよくあると思いますが、雇われない仕事を将来の夢と掲げると収入の不安定を理由に周囲から反発を受けます。
気持ちは分かりますが、それでも目指したいので目に見える形での証明が欲しかったのでコンテストの受賞を狙うと安易な方法を取りました。
初作品を仕上げられなかった
応募作を仕上げられなかった原因ですが、長編にしてしまったのが書きあげられなかった原因です。
5万文字くらいの量を書いていたのですが、そこからが進まなくなってしまいました。
細かいプロットは決めていなかったですが、章毎にどういう展開にするかはおおまかに決めていたので先の展開に悩んでということではありません。
よく言われている事ですが、読み返して進まなくなることに陥りました。
長編の為、何日にもわたって作成していたが為に起こってしまいました。
最初の作品は取りあえず書ききる!
長編でできそうもなければ、短編に切り替えてでもまずは作り切るのが大事だと今は思っています。
今は書ききってからがスタートだと思っています。
作成途中での読み返し
書ききれなかった理由の一つは作成途中で読み返してしまった事です。
個人作成なので、キャラのそれぞれの性格や口調や背景をなんとなく頭で決めただけなのが原因だと思っています。
途中で各キャラの行動やしゃべり方があやふやになってきて読み返しました。
それで「ああ、こうだったな」と作成に戻れば良いのですが、そうはならず書き終わった文章を読んでいってしまいました。
途中で変になってないか読み返すと、出てくるんですよ………問題点が。
次々と……。
誤字脱字なら良いのですが、ストーリー展開として面白くないと感じるところがあったりして直したくなり手戻りして悩み進まなくなります。
出版されている本と比較
もう一つの書ききれなかった理由は今まで読んだことのある本と比較してしまった事です。
好きな本なら初作品なので及ばないのは当然だろうと思っていました。
問題なのはそうでない本と比較してしまった事です。
失礼を承知で言葉を飾らずに言うのならば、読んで面白くもなくこんなのなら僕でも書けるわと思った本です。
若気の至りです…。
面白くないと感じる本と比較して、その本より面白く書けず絶望してしまいました。
どのような人も最初に書いた話が出版されることはなく、見えないところでは何作品も生まれたり消えたり、バージョンアップしたりが行われています。
当時はそんな事は思わず見える部分しか見えていませんでした。
思いあがっていた僕は自分でも書けるわと思った本よりもレベルの低い文章しか書けない自分に嫌気がさして、次第にペンを取らなくなっていきました。
小説家という言葉に固執していた
小説家になりたいという言葉が先行し、小説家になった後はどうしていきたいという思いがありませんでした。
上手く書けない時に書き続けるには、小説で何をしていくのという思いがなかったのであっさり折れてしまいました。
小説家という肩書や言葉を追っていただけだったので、簡単に去ってしまいました。
周囲の反対に負けた
周囲の反対は主に親ですが、教師等も反対していました。
定職につかないと後悔する、そんなのは一部の人だけで趣味にしろという声ばかりでした。
自分の覚悟も甘かったと思いますが、小説家は後悔する言葉は雇われで生きている人の言葉なので当然です。
給料をもらう以外の意見は出てこないですよね…。
反対意見を跳ね返そうとしても実績がないので、小説家を断念し就職することにしました。
今思えば、入選しないまでも長編を書き上げて毎年数回コンテストに応募するという姿勢を見せていれば周りの態度も違ったと思います。
まとめ
僕が小説家を目指している理由と挫折した理由を紹介しました。
約15年という期間において小説家になりたい理由は深く気づくことができましたし、増えています。
僕が折れてしまったのは、自分にとって小説はどのような物かを明確にしていなかったのが大きな理由です。
自分にとっての小説があれば周りから何を言われても、それをバネに作品に落とし込めますからね。
小説家を目指して折れそうな方は、一度自分にとって小説は何かを考えてみると気付くこともあるのではないでしょうか。
一度小説について考えたので、今度は簡単に筆をおきません。
このブログに来た人とお仕事で切磋琢磨できればと思っています。
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