小説家を目指すなら小説を読もう!幅を広げる為にも必要!!

小説家を目指すなら本を読めという言葉を目にします。
僕と同じように小説家を目指す方で小説に影響を受けたからという人は少なくないでしょう。
小説から影響を受けた方は日常的に本に触れているので、当たり前のことに聞こえてしまいます。
昔の僕は小説家を目指すのだから本を読むに決まっているのに、何を言っているのだろうと思いまいした。
今思うと表面的な事しか理解していなかったと感じています。
この本を読むという言葉はどのような意味を持っているのか、再度小説家を目指し始めた僕の観点で紹介をしていきます。
小説を読んだ方がいい理由
僕が小説を読んだ方がいいと言われる理由は知るということだと考えています。
何もない所からは何も生まれません。
毎年良い花を咲かせるには、土壌を育てる必要があります。
花にとっての土壌にあたる部分が小説家を目指す人にとって小説を読むことだと考えています。
小説を読む事で得られることは次のモノです。
- 小説のジャンル/流行を知る
- 自分が好きな作家を知る
- 表現や語彙の増加
小説のジャンル/流行を知る
僕はライトノベル作家を目指しているので、ライトノベル界隈での話になります。
ソードアートオンラインが出てから一気にVRMMO系統の作品が増えジャンルとして認知されています。
最近は異世界○○という作品が多くあり、放映されているアニメでも毎シーズンに入っているので流行しています。
異世界転生、異世界転移、異世界食堂という物です。
こう書くと、「つまり流行の尻馬の乗れってことね、OK!」と思われそうですが、
違います!!
新しいジャンルや流行に気付いたら、なぜ生まれたのかを考えます。
ジャンルとして確立する、流行になるというのは世間にある一定数以上の要望や願望を叶えています。
ジャンルや流行になっている核の部分を自分なりに咀嚼して、作品作りに取り入れるのが重要です。
核の部分を取り入れる事で、流行と違うジャンルで作品を作成しても受け入れられるモノになると考えています。
バクマンでも売れるためには時代に合った作品作りが必要とあります。
「時代に合った作品作りとはなんなのか?」に対しての僕の答えはその時の流行にただ乗るのではなくて、訴えている本質をとらえ作品に活かすです。
新しいジャンルや流行の核を知る為にも本を読むことが必要です。
ジャンルや流行の核を読み取ろう
自分が好きな作家を知る
何冊も本を読んでいると、好きな作品ではなくて好きな作家もできます。
別シリーズでもこの人の本は好きになってしまうという人です。
僕で言うとキーリの「壁井 ユカコ」さんがその一人です。
キーリ以外には2.43を読みましたが全然違うジャンルでも引き込まれてしまいました。
好きな作家で別ジャンルでも引き込まれてしまうというのが重要です。
ジャンルを超えても引き込まれるのは、好きな作家の人物の表現の仕方、文章のリズム、動作や風景の表し方、物語の動かし方といった事に惹かれています。
ですので、好きな作家の本を通じてその人の技術を学ばせてもらいましょう。
ちなみに、好きな作品ではなくて好きな作家にしているのは、多ジャンルに通用する力を身につけたい為です。
一つにしか通用しない力を身につけてしまう危険性を防ぐために、好きな作家から学びます。
音楽やイラストで生きている人でも最初はマネから入った人は少なく無いと思います。
僕は絵が下手なので、学生時代にイラストが上手い人に勉強の仕方を聞きました。
返ってきた答えは「最初は好きな絵の模写」です。
守破離という言葉もあるように、先ずは型を学ぶことが昔から大切にされています。
本を読む事で好きな作家を見つけ、間接的に技術を教えてもらいましょう。
好きな作家を見つけ、創作技術を学ぶ
表現や語彙の増加
本を読んで得られる事の最後の一つは言葉です。
例えば、夜を表す言葉はいくつもありますがその中で「そのシーンに合った言葉」を適切に選ぶにはまず自分の中に「言葉のストック」と「言葉から感じる情景を思い浮かべる力」が必要になります。
表現を適切に扱う事で「夜の何時」という一言で表すよりもシーンの臨場感が増し、読者が引き込まれていくのは言うまでもないでしょう。
物語を書く上では夜と一括りにしても書けますが、読者の頭の中ではどんな夜なのか疑問に思いながら読むことになるのでよろしくありません。
少なくとも僕はクエスチョンマークを持ちながら物語には入り込めません。
「言葉のストック」と「言葉から感じる情景を思い浮かべる力」を増やしていく事ですが、これは多くの言葉に触れどのようなイメージになるのかを自分で考えていく他ありません。
言葉を増やしていく中で細かいニュアンスの違いもイメージできるようになり、使い分けもできるようになります。
英語で言うと、日本語の聞くという言葉に該当するのはhearとlistenがあります。
辞書で引くと同じ項目で載っていますが、選ぶ言葉でネイティブが受ける印象は異なります。
この違いを把握できるようになる為にも多くの本に触れましょう。
また、本に触れる以外にも表現を増やすための方法があります。
- 言葉を増やす:絵画鑑賞、映画鑑賞、写真鑑賞
- 情景を増やす:音楽鑑賞
一例として、絵画鑑賞ですがただ見に行くのではありません。
見た絵を言葉で表すとどう表すかを考えます。
絵画関係者からは「言葉で表すと安っぽくなる」と怒られそうですが、ならば安っぽくならないように表現できるように考えます。
僕も言葉にならない絵という感想を覚えたことがあります。
ですが、僕たちは言葉で人の心を動かしていくと決めたのですから、そんな感想で止まっていいわけがありません!!
夢の世界に居続けるために、PCの前にいない時でも小説に関わっていきましょう。
「言葉のストック」と「言葉から感じる情景を思い浮かべる力」を増やす
アイデアはどう生まれるのか?
よくアイデアが降りてくると言いますが、実際にアイデアが生まれるのに必要な準備って知っていますか?
大学時代にレポート課題のテーマでアイデアが浮かばないと悶々と時間を浪費したことがあります。
アイデアが生まれるのは既存の知識の新しい結びつきが行われた時です。
新しい結びつきは狙ってできる事ではないので、アイデアが生まれるのは時間やきっかけが必要です
しかし、生まれるための準備は常日頃行っておく必要があります。
それもせずにただ椅子に座って考えていても何も浮かんできません。
僕はアイデアが生まれる理由を知った時に、なぜ学校はこういう事を教えてくれないんだ…と思いました。
アイデアを思いつくのは、既存の知識の新しい結びつきが行われた時
アイデアやネタが生まれるのに必要な事
アイデアが生まれるのは既存の知識の新しい結びつきと先述しました。
つまり、結びつくための知識がなければ新しい結びつきは起こりません。
自分の頭の中にある知識を増やすことがアイデアを増やすための下準備になります。
ですので、週に何時間か知識を増やすための時間を設けるのが大切です。
普段と別ジャンルの小説を読む、経営者の本を読む、雑誌読み放題で適当な雑誌を読む、情報番組を見る…etc
こういった生活を続けているとアイデアが自然と出てくるようになります。
というか、唸っても出てくるものではありません。
リラックスした時に思いつきやすいのです。
僕の場合はお風呂になります。
アイデアの思いつく理由を教えてくれたのは、「アイデアのつくり方(著:ジェームス・W・ヤング)」という本です。
本文100ページもない本ですが、読んで目から鱗が落ちる思いでした。
元々はビジネス用の指南で書かれていますが、どの分野でも大切な内容が書かれています。
結びつくための知識を日常的に増やそう
アイデアの思いつきは人間が得意な事
アイデアの思いつきは人間が得意でPCは苦手な事です。
PCは計算機と呼ばれ、その名の通り計算で結果を求めるので、目的の為の計算式(評価方法)が分からなければ計算できません。
最近様々な分野でAIが囁かれていますが、人によっては何でもやってくれる夢のようなイメージを持たれています。
ですが、AIも基本的には計算機の延長上にある為、計算式が分からない事を行う事はできません。
読んだことありませんが、消えていく職業という主旨の本が出版されているのを目にしたことがあります。
世間の危機感を感じますが、根本は行う作業が計算でできてしまうかどうかです。
計算というとピンと来ないかもしれないので違う言葉で言いいます。
作業手順をマニュアル化できマニュアル通りにすればクライアント(雇用主や上司)の求める水準が誰でも達成できる事です。
アイデアを思いつく能力というのは、既存の知識がどうして結びつくのかが解明されない限りはAIにとって変わられません。
なので、アイデアを思いつく為の努力と精度は日々磨き上げていきましょう。
いや、僕は小説家目指してるし関係ないんだけど…と思われるかもしれませんが、売れっ子以外そんなに収入ないの知ってますよね?
小説の収入だけでは足りない場合に頼ろうとしたバイト先が今後減っていく事も考えられます。
小説だけで食べていけない時でも収入を得られる手段を持つ必要があります。
収入先に困らない為にも、アイデアを思いつく習慣作りは欠かさないようにしましょう。
AIが苦手なアイデアを思いつく力を高めよう!
まとめ
本を読むという事とアイデアの思いつき方について紹介しました。
趣味として読むという事と、小説家を目指している人が読むという事は視点が少し変わると実感しています。
楽しみつつも少しだけ違う視点を持つことで執筆に活かしていきましょう。
アイデアの思いつきについては、新しい小説を書くとっかかりとして外せません。
理論を理解してふとした瞬間にアイデアが出てくるように日々努めていきましょう。
コメントフォーム